一つ前のページに戻る

今月もミーティングの様子からお伝えします。
今回はまず始めに東海地震についての勉強会を開きました。東海地区出身の子供たちにとっては 一度は耳にしたことがある"東海地震"ですが、北は北海道、南は沖縄出身の子もいるこの寮です。 中には全く初耳という、最近入寮したばかりの九州出身の子もいましたので、定期的に行っている 防災訓練(避難バシゴを使って実際に降りてみる。火災報知器が鳴った場合の対応。防火扉の前に荷物を置かない。消火の心得・・などを行う日)とはまた別に改めて勉強会を行ったのでした。
当日、皆で確認し合ったことは次のとおりです。

< 東海地震について >
静岡県の駿河湾から、御前崎沖を震源域とする地震でマグニチユード8クラスが予想されており これを"東海地震"と呼んでいること。
この地域の地震は100年〜150年の周期で起きていて、ちょうど今その時期を迎えようとしており、駿河湾沖から御前崎沖にかけて地震エネルギーが蓄積され、地震が起きると予想されているから、名前をつけて24時間体制で地震予知のための監視を続けていること。
24時間体制によって電磁波などの地震に関する異常値、もしくは前兆現象が高まった場合には下記4つの情報が私たちに提供されること。(テレビ、ラジオ、サイレン、広報車、ヘリコプターなどで)
@ 東海地震観測情報・・データーをしばらく様子を見ないと東海地震との関連が判断できない場合。
A 東海地震注意情報・・地震の前兆現象が高まった場合。
B 東海地震予知情報・・東海地震が発生する恐れが生じた場合。
C 警戒宣言    ・・地震が2〜3日(または数時間)以内に発生する恐れがあるという宣言。
それでは・・実際にどうするのか
@ の情報が発令されたら・・デマに惑わされず、正しい情報のもと様子みる。そして注意する。
A     〃     ・・避難のための準備をする。
B     〃     ・・慌てず、落着いて避難。
C     〃     ・・避難場所は"名城大学"
   
  < 避難の心得 > 
 Aの東海地震注意情報が発令された場合の具体的な行動について・・
T 動きやすい服装に着替え、個々の荷物をまとめる。
U 非常持ち出し品を準備する。(米・水・カセットコンロ・ボンベ・バッテリー・投光器・ラジオ 防水シート・軍手・鍋・しゃもじ・皿・スプーン・はし・救急セット・ビニール袋・ちり紙・文房具・毛布・など)持ち出し品すべてをバスに乗せる。
Bの東海地震予知情報が発令された場合の具体的な行動について・・
T 火の始末をし、電気ケーブルを切る。戸締りをする。
U バスで名城大学に移動する。(徒歩で10分位のところ) 交通規制がある時は非常持ち出し品を徒歩で運ぶ。

< 地震の発生 >
  東海地震の特徴として、その発生のメカニズムや予想震源域・歴史的資料がある程度、明らかにな ていることから、現在日本で唯一予知の可能性が高い地震といわれています。しかし、絶対に予知が できる・・というものでもありません。油断は禁物です。
地震発生が近づくと強い電磁波により、次のような兆候がみられます。
・ 犬が突然叫ぶように鳴きだす。
・ 鳥が突然毛づくろいを始める。
・ 花瓶にいけた花が上下に小刻みにゆれる。
・ さかなが(池の鯉、金魚、めだかなど)電磁波の方向と垂直に一列に並ぶ。
・ 蛍光灯のスイッチを入れてないのにもかかわらず、蛍光灯がチカチカと発光する。  (阪神淡路大震災の時に実際にあったとされる兆候) 万が一、突然地震が発生した場合
地震発生・・・大きな揺れは長くて1分程度。この間はまず身の安全を確保。
1〜2分後・・揺れがおさまったら、玄関、出口の確保。寮生全員の安全確認。避難。
3分後・・・・みんなの無事を確認し、火災発生を防ぐ。ブレーカーを切り、ガスの元栓を締める。
5分後・・・・情報を収集。場合によっては救出、救援活動。    (名古屋市の時間経過別行動マニュアルより) 以上、
<東海地震について>・<避難の心得>・<地震の発生>をみんなで再確認し、いざという時 に備えての防災会議は終了しました。
それぞれの内容はいつでもこども達が見えるように、ポスター にしてあり、目立つところに貼ってあります。

< 災害伝言ダイヤルについて >
地震などの災害がおきると、電話がつながりにくくなり、連絡がとれなくなってしまう可能性があります。
ちなみに、阪神淡路大震災のときは電話交換機が壊れてしまい、しばらく不通になりました。しかし、この時に活躍したのが"声のメール"災害用伝言ダイヤルです。

(災害用伝言ダイヤルの使い方)
@  受話器を取り、「171」に電話します。
A  次のようなアナウンスが聞こえます。 「こちらは災害用伝言ダイヤルセンターです。録音される方は1、再生される方は2、 暗証番号を 利用する録音は3、暗証番号を利用する再生は4をダイヤルして下さい。」 ※ 今のところ暗証番号を利用すると、複雑化すると予想されるため、利用しない予定です。
B  1、または、2、を選択にてプッシュした後、(寮の事務所の番号)をプッシュして下さい。
C  これ以降、それぞれの場合に応じて、アナウンスされる手順にそって、録音または再生を 行って下さい。 万が一、災害が発生した場合で、電話、携帯がつながりにくくなってしまった場合は、状況が把握できしだい、災害用伝言ダイヤルにメッセージを録音しておきます。
上記のマニュアルに従って2をプッシュしてから、(寮の事務所の電話番号)をプッシュしでメッセージをお聞き下さい。

塾教育学院    日下部 愛子

トップページに戻る