長田寮活動報告

1日目に戻る

8月2日(木)
 合宿2日目

 6時起床と共に、各チームは朝食作りです。朝食では2泊3日の限られた予算の中で献立を考えなければいけませんので、どのチームもサンドイッチやスクランブルエッグや和朝食でごくありふれたメニューでしたが、皆、役割分担やその仕事ぶりもきっちりとしていました。
なかには5時台に起床して調理していたチームもあり、当然の事ながら朝食もさっと済ませ、料理コンテストの準備をするという大変段取りがいいチームも見うけられ、熾烈な戦いはすでに始まっていたのでした。

 いよいよ二日目のメインイベント『料理コンテスト』の開始です。
制限時間は2時間。限られた時間のなかでの創作料理です。審査は全員で行い指導員はそれぞれの (見た目)(味)で5点づつ。また、このコンテストではひらめきや発想を重視しているので、アイディアに関しては10点の配点で審査し、子どもたちも投票して審査に参加しますが、子どもたちの票の行方によっては大逆転もありえます。各チーム本番まで思考を重ね、何度も話し合い一生懸命計画した内容で勝負するだけに、最後の最後まで目が話せませんでした。

今年の課題料理は・・・"どんぶり"と"自由料理"です。はたして各チームの料理とその結果はいかに!・・楽しみです。
各チーム、テーブルの上に材料が準備され、午前8:00.指導員のカウントダウンと共に調理が 開始されました。
みな与えられた仕事を一生懸命こなし時が経つのも忘れ調理に没頭しました。そして、「終了」の 合図と共に審査が始まりました。
年々、料理のレベルが上がってきて、私自身、これは何?という食材があったりして、嬉しい悲鳴・・うまく表現できない現実があります。
というのも生徒は説明時に「これはイタリアの○○生ハムで、チーズは○○を使って・・・」とくるのです。調理器具も圧力鍋を使っていたり・・・と、この時点で、こだわりの料理を作ろうとしていることが分かります。(圧力鍋でぶたの角煮を作っていました)
しかも、その料理の完成度といったら、普通にお店にでてもおかしくない見栄えと、テイクアウトしたいくらいおいしい料理もありました。
それもそのはず、飲食店でバイトをしている子が何人もいて、和・洋・中それぞれ知識が豊富なのです。勤務先も栄や名古屋駅の専門店の厨房やらフロアーで働いているので、おのずとレベルも上がってきたのです。それでは1位から順に料理の内容を説明したいと思います。

順位 チーム名 点数 寸評 写真をクリックすると
拡大写真が出ます。
1位 ポン・デ・ゆうた 親子どんぶりでした。
玉子の半熟加減や味付けも良く、表面には可愛らしいゆで卵の玉子と鶉で親子を表現。
お菓子の家の中身は子どもが喜ぶモンブランケーキ。ライスペーパーでいろんな野菜の細切りをまいて、辛さの違うオーロラソースで食す。
ドリンクはコーヒーを各種アレンジ。
2位 馬瑠主 マルゲリ―タ丼でした。
シーフードを白ワインでフランベ。後にケチャップライスを作る。
表面にはトロトロのチーズがオンザライス。チーズの白、ケチャップの赤、表面に振りかけた粉パセリの緑でイタリアの国旗をイメージ。サラダは野菜と生ハムを絡め、ドレッシングはオリーブオイルに漬け込まれたチーズをベースにしたもの。
デザートはドルチェ。生クリームにチョコやブルーベリーソース等を混ぜ合わせ冷やし固める。クッキーやポッキーのティップとして食す。
ドリンクはマンゴーラッシー。
3位 FUKUDA
2.0
タコライス丼でした。
酸味と辛さの利いた挽肉の炒めはとろみがあり、ライスの上に乗せた半熟のオムレツのまろやかさと合わさって極上の味。レタスをライスの上に敷きトマトを散りばめ見た目も食欲をそそります。
豚の角煮・・口の中で解けました。味も丁度でおもわず「持ち帰り」と頼みたかったです。
カレイのムニエル・・・盛り付けにバジルソースが生きました。見た目も味も言うことなし。
コンソメスープ・パンケーキ・マンゴージュース・・・共に良いできでした。
4位 TheBowZies あんかけ丼玉・・・4種類の丼玉(ライスに具を入れて玉状にしてフライパンで焼いた物)はラザニア風丼玉・チーズおかか丼玉・キムチ丼玉・ガーリック丼玉があり、このどんぶり一つで和・洋・中が満喫できます。
バーベキュウー・・・テーマは「花火」竹串は手作りで連日串作りにはげみました。
食材も多くの食材が刺してあり、中にはバナナなどのレアものも焼いて楽しみました。
5位 じーショック ロコモコ丼でした。ハワイの名物料理。
真夏に食欲が無い時でも、ガーリックライスが 食欲をそそり、大き目のハンバーグと目玉焼きがオンザライスでボリューム満点。
グリーンサラダにアボガドが入って、ロコモコ丼でややだるくなった舌をサラダの風味でリフレッシュ。
デザートはココナッツミルクをゼラチンで固め、卵と牛乳からなるプリンとは一風変わった食感を楽しむ。行列の店になること間違いなし!(このココナッツプリンが、大変おいしかったです)
6位 ハイライト 五色丼でした。
豚挽き肉・そぼろ卵・にんじん・キヌサヤ・デンブの5品を使い、色鮮やかなどんぶりに仕上げる。
付け合せはマカロニスープ。パプリカ・じゃがいも・たまねぎ・牛乳を使い、誰にでも食べやすいヘルシーなスープに仕上げる。


※ ポン・デ・ゆうたチームは課題料理、自由料理共に1位でしたのでボーナスポイント2点が加算され8ポイントになっています。


 以上、簡単なレシピと各チームのこだわりをご紹介しましたが、文面からでも各チームのレベルの高さをご理解いただけるのではないでしょうか・・・。6位になったハイライトも3年前の夏合宿料理コンテストでしたら、3位くらいに入っていたかもしれません。みんな汗だくになり、制限時間2時間ぎりぎりまで悪戦苦闘・・・力をあわせて、調理中の残飯も極力抑えるというこだわりを持ちながらみな頑張ってくれました。

 午後からは、さあ海へ!と行きたいところでしたが、実はこのころ例の台風が残念ながら日本に接近し、ついに波浪警報が三重県南部に発令されてしまいました。
夏の太陽が照りつける砂浜でビーチスポーツに水泳にすいか割り・・・といきたかったのですが、 残念ながら中止です。
ということで、昼食後は水泳こそありませんが、ビーチでやろうとしていた各種競技を体育館で行う事になったのです。

 最初の競技は7人8脚です。まさしくチームが一丸とならなければ、前に進みませんし、スピードもつきません。皆、ガーゼで隣の人と足首をしっかりと縛り、肩を組んで「いち、にー、いち、にー・・・」
息が合わないと全員総崩れです。また、崩れた時の縛った足首の痛いこと・・痛いこと・・・。
外側に歩幅の狭い子や足の運びが遅い子がくると、チーム全体のバランスが崩れてしまうので、メンバーの配置によっても勝敗が大きく分かれます。この競技ほど協調性を要する種目はありません。
なぜなら、一人が手を抜けばみな総崩れですし、自らみんなに合わせにいかなければ出来ない種目なのです。


 次の競技はバドミントンです。こちらもチーム対抗勝ち抜き戦です。このとき外部生の健闘が目立ちました。勝つことは出来ぬとも、バトミントンになれた寮生からポイントを奪うプレーが何度かあり、会場は大きく盛り上がりました。結果は別紙の通りです。


 次なる競技は綱引きです。もう、この頃になるとみなヘロヘロです。台風の影響から風が体育館を吹きぬけて涼しいのですが、連続競技でみな汗だくです。しかし、チームの勝敗がかかっているだけに闘争心がかき立てられ、ただでさえ熱いのに、自然と応援にも熱が入ってしまいました。
当然の事ながら綱引きとなると、更に盛り上がり・・・かなり熱い戦いが演じられたのです。
「せーの! せーの!」全員が一丸となりました。

 そして、最後の競技はスイカ割りです。砂浜と違って体育館ですのでまともに割ることができません。
スイカを割る該当者は他チームに目隠しされ、立ったまま20回まわされます。ふらふらなところで 見方チームのメンバーが手を叩いたり声かけしてスイカのある場所まで誘導します。
そして一斉に棒を振り下ろしますが、スイカはダンボール箱で隠してあるので、どこが当たりなのかリーダー以外は知りません。せっかく箱の前にたどり着いても、棒で叩くと中はカラ・・・これもまた、大爆笑!笑いの渦の中、大変盛り上がりました。 この日の競技がようやく終了し、リーダーから経過得点が発表されました。

そして、みんなお風呂に直行です。そして爆睡したのは言うまでもありません。

3日目につつく・・・

トップページへ戻る